脱毛の原理
毛は、皮膚から出て目に見える部分「毛幹」と、皮膚の中にあって目に見えない「毛根」とに分けられます。
毛を作り出しているのは、「毛根」です。
球状に膨らんだ毛根の根元は「毛球」と呼ばれ、毛球の内側にあるのが「毛乳頭」です。
毛乳頭は、毛細血管が運んでくる栄養分を取り込み、毛球内部にある「毛母細胞」に与えます。
栄養分を受け取った毛母細胞は分裂を繰り返し、次々に細胞を押し上げ、毛が成長します。
- ●成長期:
- 毛が成長を続けている時期。毛根にあるメラニン色素に反応して、レーザーの熱が蓄積され、他の皮膚組織にダメージを与えることなく脱毛することができます。
- ●退行期:
- 成長を終えた毛が抜けるまでの期間。この時期の毛に照射すると、毛は焼け落ちても、毛の再生能力にダメージを与えることができず、永久脱毛にはなりません。
- ●休止期:
- 次に成長を始めるまで活動を停止している期間。毛が生えていないので、レーザーが反応せず、脱毛の効果がありません。
自己処理による肌トラブルとは?
1.埋没毛
カミソリや毛抜きを用いて自己処理した際に良く見られるのが埋没毛です。毛が皮膚の下に埋まってしまい、炎症を起こしたり、皮膚組織にダメージを与えたりします。埋没毛のケアはとても大変ですし、そのままにしておくと痕が残るような状態になってしまうこともありますので、とても厄介です。
2.色素沈着
ワキなどの色素沈着しやすい部位では、ムダ毛処理を続けることでお肌が黒ずんでしまうことが多く見られます。ワキに限らず、発毛の多い場所は、炎症や刺激によってメラニン細胞が活性化され、色素沈着が起こりやすくなります。
3.肌荒れ、乾燥
自己処理で角質層が痛むとお肌を正常に保っている働きが崩れてしまい、肌荒れの原因になります。お肌のバリア機能が低下することで乾燥を招き、乾燥が肌荒れを悪化させるという悪循環に陥ってしまいます。